4/17 第24回長野マラソンふりかえり | 人生はインプロだ!

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3年ぶりの長野マラソン。出場者は以前の半分ほどに制限されているはずなのに運良く参加できました。

 

2019年秋の大井川マラソン以来2年半ぶりのフルマラソン。

しっかり走りきるためにしっかり練習したけど、本番二週間前に行った4時間30km弱のジョギング以来風邪で体調をくずし、長野に前入りする16日の段階でもまだ完治せず。

過去最悪のコンディションでフルマラソンに臨むはめに。

 

揺れがすごいので寝て過ごす以外ない特急しなので到着したのは16日の14時過ぎ。

強風で飛んできたブルーシートが列車の前に当たり、点検のために予定より15分遅れて到着。

 

(駅弁)

 

9度ほどの気温と強い風でとにかく寒い。

 

駅構内には長野マラソンの巨大な垂れ幕がかかり、お祭り気分を盛りあげます。

 

(垂れ幕)

 

3年前は、垂れ幕と同じ駅の構内で歓迎イベントが催されていたのですが、今年は東口から地上へ降りる階段の横の広場がステージ。

おそらくはコロナ対策で屋外開催となったんだと思うけど、風が強くてとにかく寒い。

 

僕が通りかかった時は長野クリスタルバトンというバトントワリングのチームが演技を披露していたんだけど、演者も観客も寒そうだった。

おまけに、ステージのすぐ横にある風で動く鳥の翼を模したモミュメントが強風でよく動き、バトンを放り投げるのを邪魔していた。

 

(バトン)

 

3年前に来たときに善光寺は訪れたんだけど、ちょうど今年は7年に一度の御開帳が行われているとのことで、宿泊先のメルパルク長野にチェックインしてリュックの中身の大半をホテルに置いて肩の荷を軽くしタクシーで善光寺へ。

 

3年前に宿泊した時空気が乾燥して寝辛かったとブログに書いてあったので、今回は善光寺に出かける際フロントに鍵を預ける際、加湿器があるか尋ねた。

「お部屋にお持ちしておきます」との返事。ありがたい。

 

(善光寺)

 

3年前に来たときとは比べ物にならないくらいの人出で賑わう善光寺。

案内所でどう巡ったらいいか教えてもらってからまずは入り口からの行列に並んで本堂前に立てられた回向柱に触れる。

 

その後前立本尊内陣参拝と御階段巡りのセット参拝券を買って参拝。

想像以上に行列の動きが鈍く、結局1時間くらいかかった。

 

最後に御印文を頂戴してから善光寺を後にする。

普段は年明けしかやってもらえないとのことなのでラッキー。

これで極楽往生間違いなし。

 

バスで長野駅へ戻りそこからシャトルバスでゼッケンとTシャツをもらうためにビッグハットへ移動。

会場入り口で検温した後、アプリの参加証と運転免許証で本人確認して、10日まえから体温を記入していた健康管理シートを提出。3階へ移動して抗原検査。

お医者さんかだれかがやってくれるのかと思ったらまさかの自主採取。

 

(抗原検査)

 

以前やったPCR検査の時は唾液を容器に入れるだけだったけど、今回のはもっと複雑。

手順がかかれた説明書きだけではイマイチ分かりにくかったので、QRコードを読み込んで動画でやり方を確認。

判定が出るのに15分かかるとのことだったので、他の参加者と一緒に観客席に座って時が立つのを待つ。結果はめでたく陰性。

ゼッケンとTシャツを受け取りビッグハットを後にする。

 

(ビッグハット内)

 

シャトルバスで再び長野駅へ戻る。

 

長野の友人と駅近でお茶する待ち合わせ時間まで30分弱。

もう少し時間があったら一旦ホテルまで戻ろうと思ったけれど、駅から往復するだけでも10分はかかるので、そのまま駅に滞在することに。

 

お土産物屋さんなどをうろうろしていたら立ち食いそば屋さんを発見。信州そばナカジマ会館。

このあとお茶するからなぁ、と一瞬ためらったが、小腹が空いていたし、美味しそうな匂いに負けて食すことに。立ち食いだから時間かからないしね。

きつねワカメそばを注文。あったかいそばつゆが冷えた体に染みた。出汁も効いていてうまい。

 

友人と合流してカフェで小一時間楽しくおしゃべり。SNSで繋がってる時代とはいえ、直接の対面に勝るものなし。

 

(きつねわかめうどん)

 

(クリームソーダ)

 

帰り際駅の売店で夕食の唐揚げ弁当を購入。

3年前はホテルのレストランで2000円くらいの食べ放題ディナーがあったんだけど、今はないらしく、おすすめの定食も倍くらいの値段がしたので、今回は質素に。

食べ放題がなくなったのもおそらくはホテルの利用者が減ったせいだと思う。コロナ禍はこの2年の間に色んなものを変えてしまった。

そういえば、友人の話では近々メルパルク長野自体なくなるとのこと。経営母体が変わるだけで、施設自体は継続するらしいけど。

 

玄関入って正面にある大階段が豪勢で、ホールも併設され10階に大浴場もあり、宿泊料の割に高級感のあるホテルなので、ぜひうまく残して活用して欲しいと思う。

 

(夜の長野駅)

 

さてマラソン当日。

 

7時頃にはホテルを出発したいので5時45分に目覚ましをセットして起床。

昨日留守の間に部屋の机の上に置いてあった加湿器はいい感じで朝まで白い水煙をあげていた。ホテルのマットが僕には柔らか過ぎて眠りは浅かったが3年前よりはよく眠れたと思う。

朝食のあんころ餅は甘さのせいか思ったほどは食べられなかった。

 

天気予報アプリでは朝の予想最低気温が2度だったので寒さを覚悟してホテルを出発したのだが、思ったほどは寒くなかった。

Tシャツ、CW-X、ショートパンツの上に夏物のジャージだけで十分だった。

 

長野駅から北しなの線で一駅の北長野へ移動。昨夜ホテルで参加者案内を改めて読むまで気づかなかったけど、ランナーは乗車整理券で無料で乗れた。

北長野駅からスタート会場の長野運動公園までは徒歩約20分。ピクミンブルームの花植えをやりながら移動。

 

会場について検温、陰性証明のリストバンドをもらう。ジャージを脱いでリュックを預ける。スタート待機中の防寒用ビニールポンチョを用意してきたのだが、空は快晴でほぼ無風。お天気アプリによるとその時点の気温は6度程度とのことだったが、9度あった昨日の日中より全然暖かく感じた。よって、ポンチョは使用せず。

今日の予想最高気温は18度。午前中は風が穏やかだけど、12時回ると5mクラスの強風が吹く模様。

 

8時20分号砲。例年は競技場の外からスタートだけど、今年は陸上競技場内からのスタート。

スタート地点ではゲストランナーの高橋尚子さんがランナー達に声援を送り、名前も知らないバンドがノリの良い音楽を奏でていた。

 

空は快晴でほぼ無風。でも、吸い込む空気はひんやりした高原の空気。遠くには冠雪したアルプスの山々も見える最高のマラソン日和だ。

 

(スタートトラック)

 

例年1万人近くのランナーが走るのだが、今年はコロナで人数を抑えたため(公式発表6224人)スタート直後の混み具合も穏やか。

5キロを過ぎた辺りにある善光寺大門は3年前はランナーの混み具合も、遠藤の応援の人数もものすごかったが、今回はそれほどでもなかった。

 

最初の3キロはランナーの混雑とウォーミングアップのために、キロ6分台なのはいつものことだが、今回は5キロを過ぎても6分台のまま。

いつもならキロ5分台にもっていくところだが、心拍数がすでに170台になっていたので、それ以上スピードアップすると後半確実に疲れが出てくるためそれ以上のスピードアップは望めない。

風邪が完治していなかったからである。

 

(大門南)

 

それでも12キロ過ぎまではなんとかキロ6分台を維持。4時間45分のペースランナーよりは前にいた。

しかし、13キロポスト途中の大きなパチンコ屋さんのそばにあるトイレへ行こうとコースから抜ける直前にペースランナーに追い越された。

 

トイレから戻るとはるか前方にペースランナーが着けている金色の風船が見えた。あれに着いていけば制限時間内にゴールできるかもしれない希望の星。

だがそこからはがんばってもキロ7分台のペース。見通しの良い直線のコースが続いたのだが、やがて金色の風船は見えなくなった。

 

フルマラソンでは給食が楽しみなのだが、感染防止のため今回は限定的なメニュー。個包装されたビスケットやらくがん、塩飴やチョコ、たまにエネルギーゼリーなど。

気温はそんなに高くないのだが高度が高いせいか日差しが肌に刺さる。吹き出る汗を補うために給水の回数は増える。

長野マラソンは各給水ポイントで前の方がスポーツドリンクで後半が水となっていて、非常にわかりやすい。

汗で塩分も失われているはずなので、水よりはスポーツドリンクのほうが塩分補給には良いはずと、最初はスポーツドリンク中心に受け取っていたのだが、次第に味が濃いのが嫌になり、そのうち水ばかりもらうようになった。

 

そのうちキロ7分台を維持するのもつらくなる。走っても歩いている速度とそう変わりなく感じる。周りにいるランナーもまばらになり、その多くはすでに歩いている。

20kmを過ぎ五輪大橋の上を走る。河川敷が林のようになっていてあちこちから鳥のさえずりが聴こえてくる。周囲に人が少ないからよく聴こえる。天気は良く風もない。高原を散歩しているかのごとく牧歌的で空気が美味い。

五輪大橋は有料道路とのことなので、普段はもちろん車道の真ん中を走ることなんてできない。ここを走れるだけでも参加した意義がある。

 

(五輪大橋)

 

とりあえずの目標のハーフマラソンの距離を走り、さらに25kmを目指す。がんばって走るも、キロ8分台がやっと。

25.1kmの関門をなんとか超えるも、制限時間の6分前。次の関門を制限時間内に通過できることはおそらくないだろうと悟った。

せめて残りの5kmあまりを力の限り走り、今大会を楽しもう。

 

力をふり絞って走っても9分台がやっと。周りにいるランナーのほとんどは歩いていたがそんな彼らをゆっくり一人ずつ追い越す。

後ろから、ゆっくりながらも堅調なペースで僕を追い抜いていくランナーもあった。

 

 

(大会運営の車)

↑大会運営の車。この車の後ろを見ているランナーは関門の制限時間内に間に合わないことを意味する。

 

 

気温が上昇し、とにかく喉が渇く。給水所で飲む水が美味しい。

 

リタイア寸前のへっぽこランナーなりに一生懸命走っているから飲む水が美味いのだ。

フルマラソンを2時間台で走るトップランナーも、僕のようなへっぽこランナーも、一生懸命走って飲む水は同じように美味い。

 

綺麗な景色、美味しい空気に美味しい水。それらを味わえるだけで参加する価値がある。制限時間内にゴールできればそれに越したことはないが、大事なのは過程で、結果はおまけみたいなもの。

3年前はギリギリで制限時間内にゴールできたけど、あの時はひたすらガーミンウォッチとにらめっこでペース確認ばっかりして、今回ほど景色を楽しんだりする余裕がなかったな。

まぁ、あの時は今回より暑かったし、初めての参加でコースの全容もつかめてなかったからな。

 

結局29.9kmの関門を時間内に通過できずバスに収容されてゴール会場入り。手元の時計で3時間54分のマラソンとなった。(公式には25km、3時間15分)

 

(リタイア)